3年前から年2回三島市民文化会館にて柳家花緑・独演会を毎回見てきました。今年の春は開演前携帯電話の注意をさいさんした中で、落語の静粛な大事な場面で携帯電話が数回なりだしたのにかかわらず臨機応変な対応とユーモアで場面を乗り切ったことがありました。今回はそのようなことがないように主催者が挨拶を兼ねて何回も携帯電話の注意とその切り方など最善の配慮をして開演しました。開演前三島での独演会の20周年の節目で感謝状と記念品贈呈があった後、花緑さんが楽屋でその様子を聞いていたらしく最初のトークは前回のハプニングから始まり大爆笑の連続そして最近の世相からの話から落語へ入って行きました。休憩後の最初のトークはなんと自分の発達障害の話から始まりました。
 小学校の頃は授業中おしゃべりが止まらない「多弁症」や教室内を動き回る「多動症」があり授業に集中できず主要教科はほぼオール1、ただ音楽・美術はほぼ5とい特殊な児童だったようです。現代では発達障害の中で生育段階における学習障害で読み書きが困難な識字障害(ディスレクシア)といわれます。
 花緑さんは小さいころは上記の行動で劣等感にさいなまれ、また落語家になっても師匠の人間国宝の故柳家小さんの孫という立場から大きなプレッシャーのなかで生きてきたそうです。転機は4年前のテレビでのトークの中で小学校時代の困った生活を話したことを聞いた視聴者からのメールがきっかけだったようで、その後自分でも調べたり、また検査もした中で自分の発達障害がわかり、こころの苦しみや不安から解き放されたと話していました。また師匠の柳家小さんや母も似た症状がありこれも何かの因縁が感じられるようでした。
  花緑さんの発達障害はいろいろな場面で取り上げられたのですが自分の苦しみや、発達障害の理解に役立てばと感じ積極的にマスコミに協力してきたようです。11月24日(土)夜9時NHKでも柳家花緑さんの発達障害を多くもりこんだ番組が放送予定です。
 その後の柳家花緑さん落語の話の中では今までとは別な見方が感じられ大変有意義な独演会となりました。

 

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柳家花緑さんの独演会で
 自分の発達障害を告白

平成30年11月8日:三島市民文化会館にて